私だけの金髪王子様は二重人格

見ると・・・・・・掴んできたのは


桜井。



なぜか、潤んだ目で俺を見る。



さ、誘うなぁ!!!


いやいやいや、冷静になれ!!



「どうしたの??」



「あっ・・・なんで??

こんなときにそっち??」



時間が無くてここまでしか話せなかった。




ま、俺には好都合だった。



そっち??―・・・・・・。



桜井の言葉はこだましている。



たぶん・・・・・・さわやか王子の方のこと



を言ってるんだとは思う。


なんで??



そんなん・・・・・・



気持ちに気づかれたくないからだろ。



俺、二重人格の性格をいつも・・



気持ちを隠すために使ってたんだな。




最悪じゃん・・・・・・。


本当の俺を知られるのがイヤだったんだ。

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