私だけの金髪王子様は二重人格
「尾崎さん・・・なんかあった?」
心配して聞いてやってんのにこいつは、
ふっ。
なんて一言だけ。
はぁ??
んなんだよこいつはっ!!
「ホントは・・・分かってるくせに・・
相楽勘がよく働くでしょ??」
挙句の果て、
何がなんだか分かってない俺にそう
言ってきた。
わかんねぇっての!!
「いや・・・あの、わかんないな・・
ははっ」
「えっ!?わかって・・ない??」
「はい??」
尾崎と話が通じてねぇ。
「演劇の練習してても記憶戻って、
ないの??」
「あぁ、まったく??」
「うそでしょ・・・」と小声で尾崎は言う。
なんか・・・・・・
複雑じゃん。
でも、思い出す要素あったか??