私だけの金髪王子様は二重人格

――――――――――――
――――あの日。



「じゃぁさ、お仕置きさせてもらおうか。
なにがいい?」



「えっ!?そんなん・・・・・・
されたくないよッ!」



「はぁ??誘ってる以外のなんでもない
顔してんじゃんかっ!」



絶対誘ってるから!
あと、可愛いすぎ!!


やばい・・・・・・、

キスしてぇ。



「なぁ、キスしていい?」



「えっ??な、なんで?」


・・・・・・なんで??

そんなん。

好きだからだろ?

けど、

今伝えたら関係が壊れそうで怖い
んだ・・・・・・。


桜井は鈍感だから、

俺のきもちに気づいてないんだろ・・・?



今は、そっちのがいいよ。



「したいからに・・・・・・決まってんだろ?」



俺は、そういって桜井に顔を近づけた。


そしてそっと・・・・・・、



三回目のキスをした。


・・・けど、

キスをする瞬間・・・・・・桜井の悲しそうな
顔が見えた・・・。


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