私だけの金髪王子様は二重人格

気のせいか・・・・・・?


なぜか、

三回目のキスは涙の味がした。


唇を離したときに分かったんだ。


・・・桜井、


泣いてる??


「桜井・・・?」



「ひどい・・・・・・、もしかして
海くんから私の気持ち聞いたの?
それで、少しでも私が喜ぶと思って
からかってるの・・?」



「なにいってんだ?」


桜井は、ずっと泣いてる。

俺はその涙もぬぐってやれないのか?

固まってることしか出来なくて・・。


「どうせ、私の気持ちも
たくさんの女の子と同じなんだよね?
・・・ごめんね・・・」



最後に謝って桜井は部屋に入っていった。


俺は、


理解出来なくて。


また、

拒否られたんだ・・・よな?


前は、関係ないって言われたから・・・
なにも出来なかった。



やっぱ俺、嫌われてんのかな?



それから、

俺は謝る瞬間を探したんだ・・。


けど、


避けられていた。

目も合わせてくれねぇ。


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