私だけの金髪王子様は二重人格
そんな勘違いかもしんねぇこと考えて
る暇ねぇか。
けどさ、
ある意味もっと勘違いが生まれる元
なんだろうけど。
「海、そりゃ勘違いだろ?」
「そうかぁ?」
なぜか、
疑いの眼差しで俺を見る海。
おいっ!
なんか俺も新田さんを好き・・・。
みたいな空気になってねぇか?
勘弁してくれよ。
もう、
あの日のこと言った方がいいのか?
「あんな、海・・・プールの日にさ。
俺が新田さんと二人。海が桜井と二人だった
ときさぁ、俺らも話してたんだよな・・・
それでさ・・・・・・」
俺が、
話そうとしたとき。
――ガラッ!!
タイミングよく入って来たのは
新田さんだった。
「あっ、海おはよっ!相楽様も」
そして俺らと目が合い、
あいさつをしてきた。
ってか、
俺が好きだったらまず俺にあいさつする
はずだから
海が言ってる
ことは
絶対間違ってるな。