私だけの金髪王子様は二重人格

尾崎・・・・・・、

なんで俺のいるときに言ってくれなかった
んだ・・・。

それは聞きたかったよ。


まぁ、

聞くこともなく・・・・・・今は
保健室についたときだ。



「桜井?・・・いるのか?」


返事がねぇ。

聞こえなかったのか?
俺の声。


けど、

桜井・・・・・・なんで泣いてんだ?



「うぅ~~。ヒック・・・」



声しか俺には聞こえないけど、
俺にはなんとなく分かる。


きっと、

儚げに泣いてるんだって。

俺は、

そんな桜井が可愛くてしかたがないん
だな。



そして俺は、

桜井がいるベットのカーテンを静かに
開けた。


そして座りながら泣いてる桜井を
後ろから抱きしめた。



「どうして・・・・・・泣いてるの?」



「えぇ?ああっ、あのすみません!
こんなところ見せちゃって!」



桜井は、パニクっているせいか
俺の声だとは


気づいていないみたいだ・・・。


これは、

都合いいな。

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