私だけの金髪王子様は二重人格
「だって・・・・・・泣き顔・・
すっごく不細工でしょ・・?」
顔を隠しながらそう言う桜井。
あぁ~、
こいつ、俺を誘う天才かもしれねぇな。
「好きな人には見られたくないとか?」
まぁ、ここは焦って
「そそそ、そんなことないよっ!」
っとでも
言うんだろうなぁ。
意地っ張りな桜井も可愛いからいいけど
な。
「そ、そ、そうだよ・・。風早相楽に
見られたくないよ・・・。だって・・
もっと嫌いになられちゃうもん・・ヒック」
消えちゃうような、
小さな声で
そういう桜井。
のぁぁぁぁあ!
かわいすぎ!
「はぁ?俺がいつお前を嫌いになった
わけ?」
「だってぇ、風早相楽は私が気に食わなくて
キスもしてきて、
裏の性格で私に話しかける
んでしょぉ?」
ははっ。
どうやったら、こんなに鈍感になれるん
だ・・・桜井。
全部、桜井が好きでやってしまっていた行動
をすべて
裏目に出てしまっていたか。
俺としたことが・・・・・・、
不覚だったな。
「桜井・・・・・・聞いて?」
「うん・・・・・・」
俺は、桜井を安心させるため、ゆっくり
表の俺で話かけた。