私だけの金髪王子様は二重人格

なぜか、

ほっとしたように話す尾崎さん。


なんで、

こんなに私たちのこと知ってるの?


「でさ、夢虹ちゃんは・・・・・・
相楽の過去・・・知りたい?」



ゴクン。

そう聞いてくるってことは、


聞きたくない。


そういえば・・言わないでくれるんだ。



だけど、

聞きたいって思うの。




「し、知りたい」



「じゃぁ・・言うけど・・・。相楽はね・・
初恋の子を忘れきれてないの」


初恋の・・子?


相楽には、そんなに思い出深い子が
いるんだ・・。



「だけど・・・相楽は、一生の恋を選ぶ
んだってぇ。あのときのイラだちはまだ
覚えてるの・・・・・・」



「一生の・・恋?」



「そう!だけど、私はそろそろ二人にも
本当の関係に気づいてほしいだけど?」


私たちの


本当の関係?



「それって・・・話合えってこと?」



「うん。きっと答えがでるんだよ。
だから、今から・・・」


「じゃぁ、話し合いますね!!」

< 373 / 390 >

この作品をシェア

pagetop