私だけの金髪王子様は二重人格

「夢虹?」



「相楽・・・?きゃぁ!?」


俺だと気づいたとたん、
部屋に逃げようとする夢虹。


まぁ、


この俺が逃がすわけがねぇ。



ガシッ!!


俺は、夢虹の腕をつかんだ。


「なんで逃げるんだよ?」



「だって・・・・・・」



「だって・・?」


夢虹は、


また泣き始めた。


なにやってんだよ・・・俺。


「私・・・何番目の女でもいいから・・
ヒック。私・・」


夢虹・・・。



グイッ。


泣いてる夢虹には、まったく力が
入ってなかった。

軽く引っ張っただけで、
俺の元にきた。


「相楽?」



「俺のこと・・・嫌いになった?
だから・・・・・・今も逃げたのか?」


ここで・・、嫌いになったって言われたら
俺は・・


どうやって夢虹を諦めればいい?


「私だって・・・嫌いになりたかったよぉ」

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