私だけの金髪王子様は二重人格
「じゃ、じゃあね!」
「お、おう!後でな」
今度は、天使の笑顔でそう言ってきた。
それは弱いんだよ~。
――バタン。
ドアの外にはあみかがもういた。
「夢虹おそーい・・・・・・ってなんで
そんなに赤いの?」
「えっ?う、嘘!!」
私はすぐに顔を手で隠した。
は、恥ずかしいよぉー・・・・・・。
気を使ってくれたのか、あみかは食堂に
着くまで無言だった。
「夢虹ー何食べる?」
「あっ!えっとねぇーラーメンにしよっ
かな」
「それいいねぇ!私もそうしよ」
私たちはラーメンを持って開いてる席に
ついた。
「「・・・・・・」」
無言。しかもあみかもラーメンに手をつ
けていない。
あみかには、小さい頃の王子の話もして
ない。
迷惑を掛けたく無かったから。