ひまわり咲く頃に【短編】
俺の寝ているベッドの隣にあるイスに座ってにっこり微笑んで
持ってきた紙袋からクマのぬいぐるみを取り出した。
「なにそれ…?」
「ん?クマの
ぬいぐるみ!!」
いやそれは知ってるけど…なんで病室にクマのぬいぐるみ?
そう考えている俺を察知してくれたのか…遥加はにこっと笑い興奮気味に話し出した。
「あのね!
わたし考えたの!
夜は…わたしが隣に
居てあげれなくて
遥斗も寂しいと思うから
クマのぬいぐるみを
わたしだと思って
抱き締めて寝てね。」
話し終わるとニカっと笑って"はい"とクマのぬいぐるみを渡してきた。