真実の笑顔。
「お前さ、告白いつも断ってんだ」












帰り道、伊集院にそう聞いた。














「・・・うん。だって、わかるんだ」













「何が?」














「あっちは本気じゃないって・・・。好きって言われても響かないんだ・・・。さっきだって、高橋君と付き合ってるって言ったらすぐに私のこと好きじゃなくなったでしょ?あんなもんだよ。皆・・・」














伊集院は寂しそうにそういった。













「あの人は、違った・・・」

















「え?」


















「・・・なんでもない!」

















< 32 / 91 >

この作品をシェア

pagetop