Pure Love






「杏子?
気分悪くねーか?」



「うん、大丈夫。
ねぇ、龍太…。
私ってどこか悪いの?
また病院ってどうして?」


「俺もよくわからないんだよ。
でも次の病院でしっかりと対処するって。」



不安なまなざしで外を見つめる杏子。



俺は怖かった。



杏子までもが遠くへ行くのか?



そう思うと。



怖くてたまらなかった。






< 130 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop