Pure Love






「龍太くん。
ありがとね、送ってくださって。」



「いえ。
あの…今日はありがとうございました。」




二人は顔を横に振った。




本当はつらいはずだ…




娘を置いて、アメリカへ行くことは。




「娘を…よろしく頼む。」




涙ぐみ、そう言う父。




「貴方を信じてる…-」



杏子と似ている笑顔を浮かべる母。



そんな二人を見て、俺は。





…-深くうなずいた。













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