Pure Love
車で待つ杏子へ一言メールをして、一人の男子生徒と教室へ向かった。
こいつ…
“武田 鉄”
杏子と仲の良い男子生徒だ。
「話…ってなんだ?」
「俺、知ってんすよ。
先生と杏子が付き合ってること…」
満面の笑みを浮かべる武田。
とても怖く感じた。
「あの写真だって!
俺ですもん。
ちぇ!別れるって思ったのになぁ。
結局、仲良しかぁ。」
「ッざけんな…」
「あ?」
「ふざけんなよ!!」
武田の肩をつかみ、叫んだ。
廊下に俺らの声が響く。
「俺、杏子が好きです。」