Pure Love
「龍…太・…。
大…す…き…。」
かすかに出た声が嬉しかった。
昔に言われたことで、
「手術で声が出るまでしばらくかかる。」
そんな事を言われたから。
その時。
龍太はすごい勢いで起きた。
「龍太…?」
「やっべー!寝ちゃったし。
って…嘘だろ・…。
おい!杏子。
起きたのか!?」
「うん!心配させてごめんね。
ねぇ、龍太。
…大好きだよ。」
私はまだ寝ぼけている龍太へキスをした。
龍太は魚みたいに口をパクパクしていた。