Pure Love
手放さない幸せ
「おい!杏子ーっ。
コレ忘れてるだけ?」
急いで外へ出る私に龍太へ声をかけてきた。
振り向くとチェックのバンダナで包まれた弁当を持った龍太が立っていた。
たくさんの花の中で笑う龍太は、まるで王子様だった。
「ありがと、んじゃ行ってくる!」
「おぅ!
サボりとかなしだからな?」
「分かってるって!!
もう、龍太は心配性~~~。」
「学校からかかってくんだよ!」
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