Pure Love






「やってやるから、貸せ。」



手に持っている赤いネクタイを渡す。



先生はそれを受け取り、笑いながら言った。



「おと奈文なくていいからな?
高二なんて、まだ子供。」




そう言って、ネクタイを結ぶ。



「ありがと。」


「綺麗だろ?
得意なんだよ、結ぶの。」






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