ことだま。


そこら辺に転がってるような
そんな言葉では
言いたくなかった

俺の気持ちは
そんなもんじゃない
そんな簡単に
言い表せるもんじゃない



君の笑顔
君の感情
どれもこれも俺のチカラ

悲しいときも
嬉しいときも
いつだって君の側に居たい


片思いだから
会えないのと
両思いなのに
会えないのとは
どっちが辛いんだろうね

なんて
真面目な顔でうなる君



んなの後者に決まってんだろ

笑いながら帰った
あの日の放課後


いつだってどこに居たって
俺の心ん中には君が居た

この溢れるほどの
溜め込んできた想い


どうやって君にぶつけようか
どうしたら君に届くだろうか









『そんなの簡単。勘だよ、勘。』














テスト勉強中
俺が聞いた問題を前に
君がさらっと言った
あの時の言葉


あぁ、そうか
勘でいいんだ
あの時の状況とは
少し違うけども

何も考えずに
君に告ろう

この口から
どんな言葉が出るか
わからないけど


まぁとにかく
俺が伝えたあとの君の顔が
優しく笑っていたら
それでいい

それで十分


頼りにしてるよ
俺の口

ロマンチックな言葉を
期待してるよ



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