告白[短編集]

口の中のクレープの甘さが気持ち悪い。


胸やけしそうな、クレープ。


イチゴ生はまだいい。


生クリームは甘いけど、まだイチゴの甘酸っぱさがある。


バナナチョコ生ってありえなぇ。


甘いバナナに甘いチョコに、甘い生クリーム。


胸やけしそう。


よく食ったな俺。


舞の悩んでる姿が可愛くて、甘いの苦手なんて、どうでもよくなってた。


半分ずつして食べたクレープ。


甘くて辛かったけど、舞がクレープをモグモグ食べるのが可愛いから、いいんだ。


今日、舞泊まりにくるのか？


彼女が、彼氏のうちに泊まるって。


ＯＫサイン出してるようなもんだぞ。


最後までＯＫって。


今日そこまでするつもりは、俺だってないけど。


ないつもりだけどさ。


舞を見ると、ニコニコしながら歩いてる。


俺といるのが嬉しくてしかたがないって顔。


めちゃくちゃ可愛いじゃねーか。


俺の理性もつのか？


泊まりに来るの止めたほうがいいのか。


｢隆、舞ちゃん。｣


聞き慣れた母親の声に振り向けば、先に帰ったはずの俺の母親と舞の母親。