告白[短編集]
「お父さんも最初は反対してたけど。
隆くんを婿養子にくれるって中井さんが言ってくれるし、孫もみたいからって、最近は応援してるのよ。」


お母さん、何言ってるの?

婿養子?


あまりの出来事に声が出ない。


「隆くん。
うちね、お父さんが45才の時に舞が生まれたの。
だから今、60才なの。
だから舞が結婚遅いと、孫の顔見れないかもしれないのよ。
中井さんとそんな話してたから、隆くん18才になったら婿養子にくれるっていってくれたの。」


「ちょっと待ってよ。」


もう黙ってなんていられない。


「隆の気持ちがあるでしょう。
勝手に決めないで。」


隆、固まってるじゃない。


こんな事、急に言われてびっくりしてるよね。


まったく、うちの親何考えてるのよ。




隆、婿養子なんて。


……まぁ、結婚したい相手は、隆だけど。


……まぁ、隆にはお兄さんいるし。




孫だなんて。


……まぁ、隆の子供ほしいけど。


……まぁ、確かにお父さんの年考えたら早い方がいいけど。
< 134 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop