告白[短編集]
やったー。


俺、予約入れちまった。


「これから、忙しくなるわね。」


「そうですね。
さっそく相談したいので、ご主人にお願いしてもらえますか。」


忙しくなる?


おばさんが、俺の父さんに相談?


なんか母親たちがおかしい。


舞も不思議そうに見てる。

「母さんなんで忙しいんだ?」


「忙しいに決まってるじゃない。」


すごくバカにした目で見られてしまった。


まったくわからない。


「あんたね、結婚まで三年しかないんだから、しっかりしなさい。」


いや、言われなくてもしっかりした夫になるつもりだけど。


「お母さん、いったいなんなの?」


舞もわかってない。


そうだよな、全然わからねぇ。


「あのね、舞。
三年後の結婚に向けての用意。
結婚式どうするの?
ハウスウェデング?
結婚式場?
ホテル?
会場いろいろ見て決めたら、ウェデングドレスか白無垢決めて、両方着てもいいけど、お色直し何回するとか料理はどうするとか決める事たくさんあるのよ。」


うわ、そうか、なんか現実的になってきた。
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