告白[短編集]
おい、結婚って。


言い過ぎたって顔して、目をふせる田代。


そんな顔するなよ。


「そうだな、結婚出来たらいいな。
でも、今すれ違いって言うの?
お互いふられたと思ってたわけだから、言葉がたりないんだろ。
これからたくさん話して行こうな。
誤解があったら、ちゃんと話し合って。
そんな付き合いして、お互いわかりあって行けば、結婚まで行くんじゃないか?」


「うん、うん。
じゃひとつ言いたいことって言うか、お願いがあるの。」


もうあんの?


俺なにかした?


「私の事、綾って呼んで。
それで、立川くんの事も、望くんって呼びたいの。」


かわいい願い事。


もちろん、大歓迎。


「わかったよ、綾。
でもくんはいらない、望ね。」


「うん、望。」


あぁ、かわいい、俺の彼女。


学校これから違うのが心配。


なんで俺、男子校なんだよ。


そういえば、綾どこの高校だ?


「高校どこ?」


「東高校だよ。
望の高校のひとつ手前の駅で降りるの。」
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