告白[短編集]
なんで、俺が行く高校知ってるんだ?


そっか、綾は俺の事、告白するぐらい好きなんだから、それぐらい知ってるか。

綾は、俺の事が好き。


綾は、俺の事が大好き。


好かれるってすごいな。


あぁ、顔がニヤつきそうだ。


学校、共学なんだな綾。


心配だ。


すごく心配だ。


地味な女の子ぽいけど、実はこんなかわいい綾。


他の男ほっとくか?


んなわけないよな。


心配だ。


とくに巨乳好きには注意だな。


あぁ、心配だ。


「それでね、またお願い事があるんだけど。」


何だろう?


「なに?
なんでも言って。」


「学校まで、同じ電車に乗りたいの。
駅で待ち合わせして。
私が先に降りることになるんだけど、どうかな?
高校生活三年間、電車デートがしたいの。」


ちょっと、なにこれ?


綾、俺の彼女。


そんなかわいい願い事、二連ぱつ。


どうしてやろうかこの子。

かわいすぎだっつーの。


「えっと、だめかな?」


俺をうかがうような、上目遣い。


だから、俺をどうしたいんだよ。


大魔王のうえを行く、ラスボスの破壊力。
< 32 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop