告白[短編集]
もう、お母さんたら、毎日毎日なにかしら言ってくるんだから。


親公認はいいけど、娘からかって、面白いの?


いい加減にしてほしい。


望が嫌な気持ちになったら、どうするのよ。


「寒いから、背中にくっついていたら。」


「うん。」


相変わらず優しい望。


望の腰にまわした腕に少し力を込めて抱き着き、顔を背中につける。


私には、風があまりあたらないけど、風をきって進む望はきっと寒いはず。


なのに、いつも私の事ばかり。


毎日胸キュンしてるなんて、望は知らないだろな。


もうすぐ付き合って一年、前より好きになってる。


告白した時、すれ違わないように話そうと言った通り、この一年、たくさん話し合った。


嫌だと感じたら、すぐに話し合った。


お互いが納得するまで。


話し合いして、いろんな新しい望が知れて、楽しかった。


一番わかったのは、私を好きだって事。


だって、望ヤキモチやきなんだもん。


共学校だって、モテない私には関係ないし。


望は、心配しすぎのヤキモチやき。


そりゃ、胸目当てのバカ男はいるけど、そんなのは無視よ無視。
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