告白[短編集]
中学三年間、告白はされなかったけど、告白はした。


十回ぐらいした。


すべて玉砕、木っ端みじん。


十人全員に言われた。


『中井くんは沢田さんとつきあってるのかと思ってた』って。


つきあってないつーの。


つきあえるもんなら、つきあってるって。


幼なじみの沢田 舞[サワダマイ]。


ずっと俺の片思い。


恋人確率0%。


幼なじみ率Ⅰ00%。


つきあってるって噂がたったのは中学二年になってすぐ。


舞がいつものように、俺の部屋でくつろいで、くつろぎすぎて、俺のベッドで寝てしまった事でそれは起きた。


まぁ、俺と舞の間では、よくあることなんだけど。


日曜日の午前中。


俺は今日発売のゲームを買いに行き。


舞はゲームを部屋で待っていて、寝てしまった。


同じバスケ部の奴らにも、ゲーム買う話しはしてたけど、まさか午後から部活あるのにわざわざ来るとは思っていなかった。


ちょうど母親が近所のスーパーに買い物に行くときで、来たバスケ部の奴らに

『部屋で待ってたら』

なんて言って、舞がいるのに、部屋に入れやがった。
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