告白[短編集]
俺はゲームを予約店で購入し、家へ戻る。


玄関には、三人の男の運動靴。


「ちょっと先輩、まずいって。」


2階から同じバスケ部の同級生、石田聡[イシダサトシ]の声が聞こえてくる。


「止めんなって、中井の彼女の顔みたいだけだから。」

バスケ部先輩だな。


「中井先輩うらやましすぎっす。
彼女が日曜日午前中ベッドで寝てるって事は、昨日の夜は……。
あぁ、うらやましい。」


バスケ部後輩だな。


今の話しで、舞が俺のベットで寝てるのがわかった。

まぁ、寝るのはよくあることだけど、面倒な事になったな。


顔は、まだばれてないみたいだ。


布団かぶってるか、向こう側向いてるかって所か。


舞だってばれたらびっくりされるな。


幼なじみってあんまり知られてないし。


知ってるやつらも、あんまり仲良くないと思ってるから。


この三人は知らないし。


幼なじみとして仲良くやってた俺達。


でも、小学生高学年になってくると、だんだん周りがうるさくなる。


まぁからかわれるってやつ。


落書きで相合い傘書かれたりして、いやになった俺達は学校ではあんまり仲良くしないようにした。
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