A love masterpiece war.
「・・・ハァハァ、速い!」
あっという間に追いつかれて、あたしは尚輝の腕の中
「お前が遅いんだろ。カメ。」
「うるさーい!てか暑いんだけど。離れて。」
風が吹けば涼しいけど、もう6月中旬
「無理。」
「・・・は?暑いんだっつーの!」
腕の中から抜けようとしても、ガッチリ手を回されてて抜けれない
それどころか、もがいてたせいで余計に暑くなってきた
「ね~、眠くなってきた。お昼寝・・・しよっか?」
「確かに・・・昨日、遅かったからな。寝る」
あたしの肩から腕をスッと離してゴロンと仰向けになった尚輝
さっきまで抱き締められてたせいか、何だか凄く寂しい気持ちになった
「ちゃんと起きれるかな?」
ケータイにアラームを設定して尚輝と一緒に眠りについた