甘くてトロける…?
放課後
「ごめん、今日委員会があるから教室で待ってて」

「うん、分かった。」


廊下から息を切らして走ってくる音がする。

音は、教室のドアの前で止みいきよいよくドアが開く。


「お待たせー帰ろっか」


校門をこえると、なぎさが手を差し伸べてきた。

「さなちゃん、手っ」

「へっ…」

「ボク達、恋人同士なんだから、はい」

「…うん。」


スッー

…あれ、何で手つなぐだけなのに顔が赤くなるんだろう…。

こんなに緊張してるんだろう…。

手握るのなんて小学生以来…

ドキドキするなんて相手はなぎさだよ…?


ぎゅっ…


背は私と少ししか変わらないし、体形も華奢

けど、手は少し大きくて男の子の手だ…。


「恋人同士はこうだよ」


きゅっ

いつも通りの道に会話…だけどいつもより息がしずらくて、

胸が苦しい…。
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