夏の恋2
すると、すぐにケータイが鳴る。




さっきとは違う着信音。



峻介から電話だ。






「はい、もしもし。」



『あっ、俺。』



「どうしたの?」




『いや、声が聞きたくなってさ…。』




「そう…。

あっ、メール見たよ。
デート行けなくなっちゃったけど時間が出来たら誘ってね。」



『おう…。
はるか、マジでごめんな。急に仕事でさ…。
この忙しいのも1ヶ月もすれば落ち着くから。』




「…えっ!?
そんな長い間忙しいの!?」



『まぁね。
その間休みは出来るけど、ゆっくり休みたいし。

はるかと一緒に居たいけどさ、疲れた姿は見られたくないから。

あはは。』





「ふふっ。
分かったよ。じゃあその間は私もメール控えるね。
迷惑かけちゃいけないから。」




『えっ、それは嫌!!
俺から返信が出来るかは分からないけど、はるかはメール送ってよ。』




「いいの?
…迷惑じゃないならするけど。」




『おう。よろしくな。
…じゃあそろそろ切るわ。』



「うん、仕事頑張ってね。じゃあ、バイバイ。」




『おう。』





峻介の通話が切れるのを確認して、ケータイを閉じた。
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