お前のためなら死んでやる
「上着洗濯してくれてさんきゅ」
後絆創膏と朝飯とかもって付け加えてあたしに言った。
「別に。死なれたら困っただけだし…」
悪夢でも強がるあたし。
まわりが唖然と口を開けて突っ立っている。
「フッ。こんぐらいじゃ死なないよ。」
そうやって軽く笑った桜咲の顔を見て、あたしまで微笑みそうになったのを抑えて言った。
「あっそ。てか何?邪魔なんだけど」
あたしの机の前で頬杖をついてしゃがんでいる桜咲。
寝れない。
それに、廊下でコイツを待っているだろう涼宮と篠原。あいつらの周りの取り巻きがうざい。
寝れない。
あたしはさらに眉をひそめた。