お前のためなら死んでやる
今は冬、肌寒い。
空はどんよりとしていた。
「ねぇ、昨日の事誰かに言った?」
昨日の事って…あたしが桜咲を助けた事だよね?
「のー」
「のーぉ?…あぁ、NOね。」
めんどくさい。なんであたしがこんな目に合わなきゃいけないの。
今ごろ寝ている予定だったのに…
「はぁー…」
溜め息が風と共に消えて…
いかない。
「はぁーあ!」
えっ今桜咲溜め息ついた?あの天下無敵の桜咲が…
そんな事考えてると、屋上のドアが開いた。