お前のためなら死んでやる
「優音カラオケ行こっ」
「ん。」
無愛想なあたしに
声を掛けてくれるのは
あたしの唯一の友達
浅倉 純
アサクラ ジュン
同じ高校1年
放課後、純に誘われ訪れたのは、高校生に人気のカラオケ店。
フリータイムで400円という格安な値段が高校生にとってうれしい。
私にとっては400円なんて、1円の価値ぐらいしかない。
あたしには、通帳にのこされた、母のお金があるから。
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