お前のためなら死んでやる
……10年前
俺がまだ6.7歳の頃だった。
「レイ、今日もパパとママ仕事で遅くなるから良い子で待っててね?」
どうせ嫌だとか言っても行ってしまうんだろ?
だから俺は、近所に住むリョウとシュン公園で遊んでいた。
俺ら3人は金持ちの子供って有名だった。
顔も知られていた。
だから、危ない目にあう事だってあるんだって親に分かっていてほしかったのに…
現実はそう簡単にはいかなかった。