お前のためなら死んでやる
「なぁ?お前って桜咲財閥の子だよな?」
3人の高校生が俺らの所に不敵な笑みを浮かべながら近付いてきた。
「お前どうせ小学生のくせして沢山小遣いもらってんだろ?俺らにもちょっとよこせよ。」
逃げようと思って後ろを見たらさっきまで3人だったのに後ろにはまた2人ぐらい増えていて、リョウとシュンが捕まっていた。
「早く家から持ってこいよ。逃げんなよ?コイツらどうなるかお前にも分かるよな?」
ボコッ
「――っい」
目の前の光景に恐怖を覚えた。シュンが殴られて目に涙を浮かべていた。
「わがっだから、お金もっでぐるから、シュン君とリョウ君殴らないで」
泣きべそをかきながら俺は走って家に帰った。