お前のためなら死んでやる

「レイ。どういう事!」

母に怒鳴りつけられる。

「お前…俺の部屋あさって何したんだ!」

父に聞かれた。正直に答えれば分かってくれる。そう思ったのに…

「お金とった。でもそれは「でもじゃない!あんたそれでも桜咲財閥の子なの?ちゃんと自覚しなさい!」


なんで?悪いの俺なの?誰も分かってくれない。誰も…

その日から親は俺を遠目で見るように育てた。

俺が高校生を突き飛ばしたという事実はすぐに広まり、桜咲財閥は嫌な目で見られた。

それでも、財力は下がるわけでなく、元々近所付き合いがなかった両親。

俺に大量のお金を渡し、出てけでも言うように両親は高校生になった俺を置いて海外に旅立った。

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