お前のためなら死んでやる

それから日がたって、俺らは久しぶりに学校に来た。

小坂の持つクラスが一年になったらしいから、あいさつに行こうと思った。

「よっ小坂」

「お、桜咲たちか」

いつでも元気な小坂が今日少し苦笑いだった。

「どーしたんだよ」

「フッ、やっぱりわかっちゃったか…実はな」

俺はその話に興味を持った。だから俺はその日から学校に来る回数が増え、このクラスに通う事が日課になった。

「お前に似た女の子がいてよ。五十嵐 優音っつうんだよ。顔は可愛いんだが、なんかな~…人と接するのを嫌がってるっていうか…。別に地味とかいじめられてるとかじゃないんだけど…まぁ初めて会ったお前みたいな感じでな。」

俺に似た女。ますます見たくなった。
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