お前のためなら死んでやる

俺らがいつも行くと集団に囲まれて正直うざい。

愛想良くふるまって教室を見渡すと、入学式の時見た女がいた。

さっきまで寝ていたのか、不機嫌な顔で廊下にでてきた。
こいつもこっちに来るのかなって思ったけど、来なかった。

ましてや俺らの方を一度も見ずに、集団の中を逆走していく。

自惚れだが、俺らを嫌う女子を見たのが初めてだった。

そしてすぐコイツが五十嵐だろうと感じた。

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