お前のためなら死んでやる
純と別れて目指すのは、
家ではない。
まだ夜でも賑わう繁華街。
とくに何かをするわけではない。
繁華街を抜けた場所にある、人通りの少い所。
建物に挟まれた間の通路にあたしは座る。
丁度自販機とベンチがあって変な人に絡まれたりもしないベストポジション。
遠くから人の賑わう声を体で感じながら、ただぼーっと音楽プレーヤーで好きな歌手の歌を聞くのがあたしの習慣。
メニュー