お前のためなら死んでやる
「ねぇ、どうして泣いてるの?」
こんな夜中に女の子が俺に声をかけた。
「寂しいの?苦しいの?1人なの?」
涙がとまらない。
「ううん。別に寂しくなんかないし」
「じゃあなんで泣いてるの?」
「お腹が減っただけ。」
はい。そういって女の子は俺の手に小さな飴を握らせた。
「おてて熱いよ?熱あるの?」
女の子はまだ泣いている俺を抱き締めた。
「…が、側にいるからね。」
名前なんだったかな?
大事な所を忘れてしまった。
その女の子が、孤独な俺に温もりをあたえた。
俺も…俺もこんな風に温めたい。
シュンとリョウを守りたい。
これを気に俺はあの公園で誓ったんだ。