お前のためなら死んでやる
目が覚めると見知らぬ部屋に俺は寝ていた。
「…ダル」
そう思って腰をあげるとカサッと音をたててコンビニ袋がベットから落ちた。
落ちた衝撃で中身が半分ぐらいでていた。
「――っ」
立ち上がったときにお腹や顔に痛みが走った。
顔に手を当てると何かついていた。
近くにあった鏡を見ると、絆創膏が貼られ、汚れているだろう顔がきれいになってた。
足元にあったコンビニ袋には、冷えピタと風邪薬とスポーツ飲料とパンが入っていた。
おそらくこの家の人が用意してくれたんだろう。
ありがたく頂き、薬も飲んだ。
冷えピタは流石におでこは恥ずかしいからまだほてった首とお腹に貼っといた。
家の人に会おうと探したが誰もいない。
そういえば、着ていた上着がないことに気付き俺は部屋を遠慮しながら探した。
1LDKであろうこの部屋は狭く探す範囲も少い。