お前のためなら死んでやる
リビングを探したが無かった。
だから、さいごに洗面所を除くと、室内干しされた洗濯物の中に俺の上着があった。
ほのかにお風呂からかおるシャンプーの匂いは懐かしかった。
その中に一緒に干された体操服のズボンに刺繍された名前を見て息をのんだ。
『五十嵐』
まじか?でも、五十嵐って名前1人しかきいた事ないし…
とりあえず、学校に行って改めて来ようと心に決め玄関にむかった。
そしてポストから出たハガキを見て俺は確信した。
『五十嵐 優音 様』
あいつだ。やっぱり五十嵐だった。