お前のためなら死んでやる
学校について俺は小坂のクラス、五十嵐がいる教室へむかった。
「五十嵐っている?」
皆こっちを見てくる。ただ1人を除いて。
「五十嵐どこ?」
顔を伏せて隠しているつもりなのかな?
お前のその髪を見れば五十嵐だってすぐ分かる。
それに、お前に指をさす女がコイツが五十嵐っていうように俺を見てる。
顔を上げた君はやっぱり五十嵐。
「なに?」
寝てないじゃん。
そう思いながら
「上着洗濯してくれてさんきゅ。後絆創膏と朝飯とかも」
あっそ。そう言って顔を背けながらブツブツ言う五十嵐。
「フッ。こんぐらいじゃ死なないよ。」