お前のためなら死んでやる
「もしもーし、僕だけど。」
「どうした」
俺に電話を掛けるのは、ほとんどが暴走関係。
「鬼狼楽勝。つかレイ君大丈夫だった?襲われたんだろー」
「あぁちょっと熱あって。まぁ薬飲んだし大丈夫。」
「えーレイ君がくすりぃ!?そんなの家にあったけ?」
「あー、女にもらった。」
「それって今日屋上にいた子?ニヒヒ」
はぁ。やっぱりリョウの奴シュンにまで言いやがって。
そうだ。卑怯なやり方かもしれない。でも、五十嵐の事を知れるチャンスかも…
「なぁシュン。リョウと協力して五十嵐 優音の事調べろ。」
「五十嵐ってあの美人ちゃん!?もしかして、可愛い子ちゃんて…ショック狙ってたのに~。レイっちには勝てねぇ。」
「はいはい。まぁ調べとけ。総長命令だから」
色々シュンと話してたら、見上げた空が暗くなっていた。