お前のためなら死んでやる
上がった五十嵐からは俺と同じシャンプーの匂いがしてうれしくなった。
俺の家にいるんだよな…
ほってた顔をむけ濡れた髪にタオルをかけながら来た五十嵐が色っぽい。
さっきといい今といい、今日俺は生きれるか心配になった。
五十嵐が俺を見て礼を言ったと思ったらすぐに顔を伏せるからビックリした。
気付かれていないと思ったけど気付かれてたのか?俺が下着を見た事に。
それで泣いちゃったのか?
急に心配になって
泣いてるの?って聞いたら、しゃがみこんで腹と口を抑えているからやっぱり泣いてるんだと思った。
五十嵐が泣いてる。
「ねぇ、どうして泣いてるの?」ってまた聞いたら顔を上げた五十嵐。
目尻に涙を浮かべていた五十嵐を見て悲しくなった。
俺はぎゅっと体を抱き締めた。