お前のためなら死んでやる
こんなクラスあたしはいる意味がない。
あたしはちゃんといるのに。
ここにいるのに。
誰かあたしを見てよ。
でもきっとあたしが自分から行動しないと変われない。
わかっているけど、勇気がない。
あたしが仲良くなれたところで、また離れてくかもしれない。
ほんとに怖いのは、話し掛ける勇気とか、素の自分を現すとかそんなんじゃない。
ただ、頑張って、努力してそれでもあたしを受け入れられないと実感させられる瞬間が怖いんだ。
あたしは、ずっと人からも自分からも自分の心からも逃げているだけだから。
あたしはまた、逃げるように席をたち学校を去ろうとした。
「ちょっと。」
鞄を抱え、靴を履き終えたころ、2年と思われる女に声をかけられた。