海賊と私
side渚
『あの…本当にごめんなさい!!!』
私は深く頭を下げると
「いやいや全然大丈夫ですよ」
…と微笑みかけてくれた
「何でドクターが応えるんすか…?」
めちゃくちゃ不機嫌だよ…
そんなやり取りをしている私は今海賊たちに囲まれていますっ…
私は宿の悪口を言った海賊たち+別の海賊の1人を殴ってしまったのです
「何?もしかして大丈夫じゃないの?クリュウ」
さっきまで優しく微笑んでいたのに今は目が笑ってないっ!!!
「いや…そんなことない…です」
不機嫌だった人も私と同じ様に怯えていた
「まぁまぁ、いいじゃねぇか」
「船長がそうおっしゃるなら…」
船長と呼ばれる人の一言で重い空気が消えた
『本当にごめんなさい…痛かったですよね…?』
「…別に」
さっきよりも不機嫌だ… どうしよう…
私の周りには6人の海賊…
どうしたらいいのっ!?
1人でオロオロしていると…
「オロオロすんな…うっとおしい…」
何故かフライパンを持っているいかにも迷惑がっている人が言った
『うぅ…すみません…』
「そんな奴ほっといて早く宿探しましょうよ。船長」
さっきまで黙っていた人が突然言い出した
うぅ…そんな奴呼ばわり…
「あぁそうだな。日も暮れてきた」
『あの…』
「まだ何かあんのかよ…」
おもいっきり睨まれた!?
でも私は勇気を振り絞って話した