海賊と私
『もし…良かったら私が働いている宿に泊まっていって下さい』
「は…?」
海賊の人達は怪しい目で見てきた
何か怪しまれてる…?
『あのっ…別に高い料金を取るとか海軍に売り飛ばすとか…そんなこと考えてません』
「本当か…?」
船長さんが問いかけてきた
『はい。ただ殴ってしまったお詫びがしたくて…』
沈黙…―
「よし!決めた」
船長がそう言うと立ち上がり私の所まで来た
なっ…何!?
無言で近づいてくる船長さんに恐怖を感じた
「お前名前は?」
『へ!?』
「へ!?じゃなくて名前」
『な…名前…渚って言います…』
何だ…怯えなくても平気じゃん!
「渚!!」
『はいっ!!』
急に呼ばれたからビックリしたじゃん…
「2週間ほど頼むな!」
『え…』
「何だ?自分から言っといて今更なしか?」
『いいえ!!こちらこそよろしくお願いします』
「ああ」
そうして海賊たちは私の働く宿に泊まることになりました…―