海賊と私
数日後…
私達は朝早くから町へ出ていた
元々クリュウさんへのお詫びでクリュウさんに町案内をするはずがいつの間にか全員で行くことになってしまった
「だーっ!!何でみんないんだよ!」
と突然怒鳴るクリュウさんに対し
「食料調達の為」
「書くものを探しに」
「荷物運びのお手伝いに」
「薬品類を探しに」
と皆さんの返答に「…もういい」とクリュウさんが肩をおとして歩き出した
そんな皆さんを見て私と船長さんは笑った
「お!そうだ渚。酒場はどこにある?」
と突然船長さんが言い出した
『酒場ですか?酒場でしたらもう少し先にありますよ』
「おーそうかそうか。ちょっくら行ってくるから夕刻時に船に集合だ」
そんなことを言いながら酒場に向かう船長さんにシイさんが「飲み過ぎ厳禁ですからね!」と釘を指した
「じゃあ俺も行く…」
そう言って今度はショウさんが歩き出した
ショウさんと余り話してないなあ…と思っているといつの間にかシイさんの姿がなかった
『シイさん…早いな…』
「なあ?渚…」
ずっと黙っていたセナさんが呼んだ
『はい?』
「この町…いや…何でもない…イチ。食料運ぶの手伝え」
「え…あ!待ってくださいよ~」
そう言ってセナさんはイチ君を連れて行ってしまった
何だったんでしょうか?
私は訳がわからず首を傾げた