海賊と私



 『みんな…』

 みんなの顔には今までの不安な顔や悲しそうな顔ではなかった
 みんな凛として頼もしい顔立ちだった

 『みんな…いいの…?』

 そんな言葉にみんなは

 「この島は任せろ!」

 「お前のじいちゃんの宿は俺が直しておく!」

 「なぎ姉ちゃん!お手紙ちょーだいね!!!」

 と次々に聞こえてきた

 『…っ…ありがとっ…』

 私はまた涙を流した


 「さ!お前はどうすんだ?」

 船長さんの言葉に私は…

 『私…皆さんともっと一緒にいたいです…私をこの海賊に入れてください!』

 と頭を下げた

 「もちろんだ!さあ…お前ら…」

 『きゃっ…』
 
 船長さんは私の肩を抱き叫んだ

 「出航だーーーー!!!」

 「「おーーーー!!!」」

 そうして私はこの頼もしく強く優しい海賊の一員として過酷で辛く…でも楽しい旅が始まった…ー









*END*







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